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柿の花とジューンドロップ [庭の花&その他]

二三町柿の花散る小道かな  正岡子規

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1町は約109メートル。200〜300メートルの道のあちこちに柿の花が落ちている、というのがこの句の光景である。

伝統的な季語に「柿の花」があり、その花は子規の句のように散っている。昔の「柿の花」は今の「ジューンドロップ」に当たる、と坪内稔典さんは『季語集』(岩波新書)で、季語として「ジューンドロップ」を挙げている。

柿日和――喰う、詠む、登る

柿日和――喰う、詠む、登る

  • 作者: 坪内 稔典
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2012/09/14
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 
 
 
 
季語集 (岩波新書)

季語集 (岩波新書)

  • 作者: 坪内 稔典
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2006/04/20
  • メディア: 新書

 「ジューンドロップ」とは、6月に見られる果樹の落果のこと。果樹は、春に多くの花をつけるが、開花後1~2ヵ月ころの落果は一般にジューンドロップ「June drop」と呼ばれ,果実間あるいは果実と枝葉との養分競合の結果,胚の発育停止や養分不足を起こした果実が落果する。いわば自然界の間引きだ。

一方、日本では5月の終わり頃から6月にかけて、柿は黄色をおびた白色の花をつける。若葉と一緒に咲くためあまり目立たない。落ちやすい花で、地面などに散らばっているのを目にすることもある。

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柿の木は、6月から7月にかけて3回くらいのまとまった落果がある。「ジューンドロップ」は「6月の水滴」ではなく、「6月の落果」という意味なのだ。季語としては、まだまだ青二才って感じ。

柿の花土塀の上にこぼれけり  正岡子規

家々の庭にある柿の枝が道にせり出しているのかな。

しかし、正岡子規の句は、いったい何を指しているのだろう。「ジューンドロップ」?それとも「柿の花」?

柿の木は雌雄同株である。花は雌雄が分かれており、雄花は小さくかたまって咲き、雌花は大きく単体で咲く。花は白く、香りはほとんどしない。

雄花にはおしべが、雌花にはめしべがつき、雌花はそのまま実になる。雄花は一般的な品種(富有、伊豆など)にはつかないらしい。

渋柿は受粉しなくても結実するのだが、甘柿の場合、受粉しないと結実が安定しない。

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「ジューンブライド」という6月に結婚する花嫁のことは有名だが、日本では、梅雨に当たる6月に結婚しても、幸せは保証されないだろう。もっとも、結婚イコール幸せではないと思う。結婚していても、していなくも、幸せを感じる努力が大事なのだ。(これって、負け犬の遠吠え?)

渋柿の しぶしぶ花に 咲きにけり 小林一茶


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